“ほろ苦さ”は高貴なお味です。
一昨日。
行方知れずの「すねお」さんから電話があった。
「今、大町(信州)にいるんだけど、元気だった?」
「そりゃ、私の台詞(せりふ)やがな」
「それでさぁ、フキノトウいる?」
「いるいる」
「大町の友達がくれるから送るよ!」
「サンキュー、サンキュー!」
今朝、宅急便で届いた。
ピシッとジップされたビニール袋を開けてみると。
何とも馥郁(ふくいく)とした早春の香りだった。
「くぅぅ、堪らなんなぁ。。。」
早速、天ぷらにした。
苦すぎる訳ではなく、
良い塩梅の“ほろ苦さ”が口中にひろがる。
でいて、食べ飽きない。
大人の味であるな。
総じて。
雪の多い地方の山菜は“ほろ苦さ”の塩梅が非常によろしい。
“ワラビの刺身”なるモノを食べた関西人は少ないだろうけど。
ポクンポクンと粘りなく折れるワラビに。
オカカを振りかけ醤油をかけて食す。
信州で食し、秋田で食したが。
どちらも。
とってもよろしかった。
まろやかなお味に一点の“ほろ苦さ”が漂う。
高貴なお味ですがな。
花散らしの暴風雨に今朝から見舞われたが。
早春の匂いが鼻をくすぐり、舌を引き締めてくれた。
少し寿命が延びた。
ご馳走様でした。
明日はお味噌汁に刻んだフキノトウをパラパラ。
これもまた、非常によろしい。
さて。
「ウルトラ・ダラー」が佳境に。
今から一気にやっつけます。