説教好き。

先日、新聞記者さんと飲んだ。
焼き肉屋さんでバンバン飲んだ。

酔うほどに本音も出るものである。
そしてそこには。
仕事に対しての迷いもある。

   ◇

入社数年のお若い記者さん。
やはり抱えきれない悩みを。
持っていらっしゃった。

「私の書いてる記事は意味があるのか?」
「誰が評価してくれるのか?」
「私の存在とは何なんだ?」

若い人の悩みなんて。
オッチャンの私が知ったことではない。

   ◇

それでも訊ねてみた。

「貴方の仕事とは何ですか?」

「現場に行き、記事を書くことですよ」

「それは貴方の役割でしょ?」

「・・・エッ?」

「企業における貴方の仕事とは。
 @受注と利益の確保。
 @社会貢献。
 これが根幹と違ゃうの?
 それとも。
 貴方はボランティア活動でもしてるの?」

.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○

当方も相当酔っぱらっていたので。
その後も延々と説明が続いた。

   ◇

「貴方達の記事の追っかけは私がしてるんやで。
 毎日、君らの記事は読んでるんだから」

「・・・エッ?」

「エッ?や、ないがな。
 こうやって懇親会してたら、気になるがな」

「そうなんですか?」

「だから訊くねん。
 君らの仕事は何や?と。
 しかも。
 先日、あんたらの社長にもおんなじ事訊いたんやで」

「社長、何て云ってましたか?」

「相手の方が上手やがな。
 君から直々に訊きたいって云うてきたがな」

「で、どうしたんですか?」

「アホみたいにベラベラしゃべってしもたがな」

「おんなじ事云うたんですか?」

「当たり前やん。
 翌日は冷や汗ダラダラやったけど・・・。
 云うたもん仕方無いしな」

「うわぁ~」

「あんたらの親衛隊は私らやで。
 だから、君らの書いた記事は絶対に読んどる。
 安心して書いてよ」

「また、一緒に飲んで良いですか?」

「私の云うてることが分かってくれた時にして。
 五年後でも十年後でもエエよ。
 ただ、恍惚の人になってたら知らんで」

「先が長いですねぇ・・・」

「一回話しただけで、
 理解出来る訳ないがな。
 時間掛けて自分の内部で発酵させて、
 エエ酒に化けたらウェルカムやから」

「はぁ・・・」

   ◇

「君らが書く記事で。
 貴方の熱い右目にも冷静な左目にも引っ掛からず。
 何にも出来ない人が居ることも忘れんといてや。
 そんなこと考えてたら。
 ウカウカなんて出来へんで」

   ◇

このあたりで記憶はトリップ。

あとは。
エロエロ大魔王か。
説教大魔王か。

賢明なのは。
しばらく会わないことだと思うのであります。

   ◇

「釣り」欄、昨日に続いて更新。