弾ける。

予感はプンプンしてたが。
katsu13氏とのミーティングは。
とても楽しかった。

   ◇

ご紹介いただいたショップで。
右も左も分からない私に。
氏は誘導されるのである。

@「物欲が無くなったら男はお終いですよ!」
@「ちょっと履いてみたら?」
@「店の中を歩いてシューズの感触を確かめてみて」
@「感じが良いなら、いっときましょか?」

自分でも笑ってしまうほど。
トントン拍子で。
決まってしまった。

ストンと落ちてしまった。

   ◇

すると。

トレッキングシューズを購入した私の耳元で。
次のステップをささやくのであった。

@「これでアルプスの北も南もOKですよ」
@「このシューズはポテンシャル高いですから」
@「始めは有馬までの日帰りから始めましょか」
@「次には六甲縦走を視野に入れましょか?」

ビールを飲みつつ。
氏はこれからの登山日程を。
どうも頭の中で組んでるご様子。

OKなのはシューズであって。
私ではないのだと思いつつも。
迂闊(うかつ)な返事は出来ないぞっと。
ここは踏ん張ったのだが。。。

最後の方は酔っぱらってしまい。
よく分からなくなってしまった。

   ◇

笑い話しから真面目な話しまで。
多種多様。
氏との話題は尽きない。
とても、嬉しいのである。

その中に。
氏の話しが契機で思い出した事もあった。

   ◇

遠い遠い昔。
支配人、堀川さん、松本さんの三人から。

「もう最後になるかも知れないから。
 前穂~奥穂~西穂縦走にお前を連れて行きたい」

結局、実現はしなかったのだが。
すっかり忘れていたことを思い出し。
ちょっと涙腺が弛みそうになった。

   ◇

ミーティングは。
ほんの4時間ほど続き。
あれや、これや話していた。

だけど。
ほとんど忘れちゃった。

   ◇

コクコク飲み続けたビールは。
翌朝もアルコール分解されないまま。
体内にとどまっていた。

   ◇

本日。
お隣の整骨医院の先生に。
事の顛末をご報告申し上げると。

先生も耳元で。
にこやかな声でおっしゃるのである。

「トレッキングの心肺能力を上昇させる方法は・・・」
「・・・方法は?」
「走るしかありませんよ」
「走るしかない・・・」
「足繁く行って下さい」
「ここに足繁く通う事になると思います」

   ◇

それでも。
新しいトレーニングメニューを。
ご呈示いただくよう。

先生には打診しておいた。

   ◇

十年前。
十年後の私を想像してたのは。

体重75kg~80kg。
夏でもないのに汗をかきつつ。

「この腹がなんとかならんかなぁ~」

腹をさすりつつ。
ビールや酒をガブガブ飲んで。
唐揚げをガツガツ食べている姿だったのに・・・。

   ◇

私の中にある健康を意識するサイコロは。
想像もしていなかった方向に転んだ。

分からないもんだなぁ。。。