超早朝。
店の前でチャリンコを止める音がする。
夏のこの時期。
ややこしいアンポンタンが蔓延(はびこ)るので。
ちょっと緊張して身構えていたら。。。
トントン。
ドアをノックする音がした。
ややこしいアンポンタンが。
やっぱり来たか。
□
過去に何度もバカが来たが。
時には。
「携帯の充電させて下さ~い」
とか。
「トイレットペーパー貸して下さ~い」
とか。
ことごとく。
酔っ払いの若者か。
ラリってると思しきヤカラだった。
□
そんな記憶を思い出しつつ。
ドアを開けてみると・・・。
ニッコリさわやかイケメンが立っていた。
「こんばんわ」
□
いつも顔を出す店のバイト君であった。
「どうしたの?」
「今まで飲んでたんですよ」
「誰と?」
「ヨンファさんと」
ドアの陰から。
真っ赤な顔をしたヨンファ氏が。
酔っ払い顔でご登場してきた。
「こんばんわ~~」
□
ヨンファ氏。
今のイケメンバイト君の先代にあたるのだが。
飲み屋さんでは。
ついぞ見たことのない酔っ払いであった。
「お久しぶりで~す」
「お~、元気にしてたの?」
「頑張ってま~~す」
酔っ払い特有の大声で。
おっしゃるのである。
□
現役イケメンバイト君は。
気が気ではないようであった。
だけど。
私は嬉しくて仕方なかった。
□
「お仕事、頑張ってるの?」
「滅茶苦茶忙しいんですよ!」
「仕事があるだけマシやで」
「カッときたときは、
一日だけ金髪に染めて栄町で放蕩するんですよ!」
「何とも勇ましいねぇ。。。」
□
ヨンファ氏。
マイミクでは。
「沖縄人」
とおっしゃるのであるが。
プロフィールが面白い。
ここで書いてしまうと。
彼の魅力が半減するので。
ただただ。
探してクリックして下さいと。
申し上げるのみである。
□
お酒には滅法弱く。
コップ一杯のビールで。
真っ赤っかのご尊顔と。
絵に描いたような。
酔っ払い方をご披露してくれるのである。
□
だけど、オツムは。
新島襄氏の設立した学舎で学び。
ご自身の人格からか。
サークルで良い友人を見つけ。
バイトでも特異な性格が幸いしたようで。
悪く云う人は見当たらなかった。
□
四回生時期に。
卒業できるか、できないかで苦心し。
おまけに。
友人達にも心配させたが。
そんなこと。
【どこ吹く風】
卒業可能と決まるやいなや。
海外放浪の旅に出て行ってしまったのである。
□
ほんの一年ちょっと前の出来事が。
走馬燈のように駆けめぐった。
だけど。
目の前の兄ちゃんは。
ヘラヘラする酔っ払いだったので。
終日、にこやかにさせてもらった。
□
こんな人。
数多くはいらっしゃらないので。
やっぱりブログに。
書かせてもらうのである。