故堀川さんに。
学生時代誘われたことがあった。
「北アルプスに行かない?」
「どこを歩くんですか?」
「早朝に上高地に入って一気に山頂を目指すだよ。
そして、その日の夕方に帰ってくるだよ」
「・・・はい?」
「前穂から奥穂経由でぐるっと回って降りてくるの」
【そんなことがあったなぁ。。。】
◇ ◇ ◇
故松本さんが。
学生時代の私にこんなことを云ってた。
「もう一度北アルプスに行きたいわ」
「そんなに素晴らしいんですか?」
「紫煙という言葉があるけど。
山頂で吸ったタバコの煙は鮮やかだったの」
「私も歩いてみたいです」
「一緒に目指そうか!」
【そんなこともあったなぁ。。。】
◇ ◇ ◇
故支配人からも。
初めて上高地入りする日に。
「車の窓ガラスはピッカピッカにしとけよ!」
「は~い」
「一番始めの感動は大切だからな!」
【そう云われたんだっけ】
◇ ◇ ◇
去年。
秋田県の友人が話していた。
「家族を上高地に連れて行きたいんですよ」
「貴殿の青春の1ページだもんな」
「どうなってるんでしょう?」
「代わりに見てくるわ」
◇ ◇ ◇
十数年ぶりの上高地で。
初っ端に。
新しい味も素っ気もない新釜トンネルに衝撃を受けた。
胸騒ぎのする不安もあったが。
それでもどうにか体裁を保っている大正池を歩き。
ちょっとホッとした。
◇ ◇ ◇
小梨平でどっかり座り込み。
ただただ山を眺めていたら。
故人の言葉やら。
友人との会話やらが。
どんどん湧いて出るように思い出してきた。
◇ ◇ ◇
知人のお誘いで六甲山を登ったのが。
今年の春であった。
【ご縁なのかなぁ。。。】
北アルプスの山々と対峙するにいたって。
故人達との邂逅にひたってしまった。
◇ ◇ ◇
今度は私がその追体験をしに。
登るのかも知れないなぁ。。。
◇ ◇ ◇
めぐり逢わせとは不思議なもので。
そして。
ありがたいものですな。
【行ってよかった】
◇ ◇ ◇
「同窓」欄、今月のご案内です。
◇ ◇ ◇
明日の天候をチェックしてから。
就寝することに致しまする。