上には上が。

【満身創痍】

我が業務用のバイク。
そろそろ8万劼近い。

あちこち痛んでいて。
その修理代で新品が購入出来るほど。

しか~し。
このご時世。

そんな大量の出費を。
捻出出来るはずもなく。

誤魔化し誤魔化し。
乗っているのだが。

先日。
ふと気付くと。

スピードメーターが。
動いてなかった。

そう云えばと。
思い出したことは。

注意を喚起しようと。
ホーンを鳴らしても。

ウンともスンとも。
鳴らない状態。

もっともっと。
考えてみれば。

プラグを新品に交換しても。
セルでエンジンが掛からない。

仕方なく。
毎度毎度キックを踏んでいる。

それでも業務には支障なく動くので。
そのまま愛用している。

予備車は置いているが。
普段は放置扱いである。

贅沢だと思うのは大きな間違いで。
待った無しの業務に携われば。

これは仕方のない。
必要な無駄である。

それにしても我がバイク。
結構頑張っていると自慢だった。

  ◇ ◇ ◇

【あっぱれ!】

他日のこと。
ご友人に用事をメールで連絡すると。

オッと驚くような。
返信があった。

「ただ今、車のメンテ中。
 14万劼世ら仕方なしです」

始め何気なく読んでいたが。
0が一つばかり多かった。

しばらくして気付き。
すぐさま返信した。

「なに~14万劼任垢函
 乗り倒してますなぁ~!」

そのご友人には。
卒検中のご令嬢がいらっしゃるので。

「車はご令嬢の練習車ですな!
 良い練習車になりますよ!」

すると。
こんな返信が届いたのである。

「娘の教習所の話しを聞くと。
 とっても不安です」

ご友人の自家用車の行く末には。
ご令嬢の運転上達と云う。

あっぱれな。
花道が待っております。

  ◇ ◇ ◇

【おみごと!!】

これで終わりではなかった。
今朝の話しのこと。

同業他社の乗るバイク。
エンジン音が異音なのである。

それも。
かなり前からであった。

気になりつつ。
本日、初めてお訊ねした。

「エエ音してますねぇ~」

すると愛想の良い。
お父さんがお答えした。

「もう14年間、
 毎日休みなく動いているねん」

「しかもこのご時世、
 買い替えなど御法度やねん」

「・・・」

その時点で。
走行距離を訊くまでもなく。

ただただ。
こう賞賛するだけだった。

「ブラボー!
 おみごとです!!」