宙ぶらりんな気持ちでいたのだが。
故人の奥方に約束したことを徐々に進めだした。
葬儀後、何日か経ったある日。
奥方から供物が届いたのだが。
その中に現金まで入っていた。
何事かと驚いて。
ご連絡申し上げたのだが。
札幌まで来てもらった足代だとおっしゃった。
とてもではないが受け取れないので。
その旨申し上げたら。
それを足しにまた札幌に来て下さいとおっしゃる。
来年になるが。
こちらも休みの日程が分かり次第。
そうする予定にしてた旨を申し上げた。
その時にちょっとお訊ねしたことがあった。
故人の若い頃の写真とかありますか?
学生時代の写真なら少しはあるかと思います。
やはりと言うか。
まぁ~そうだろうな~と言うか。
いや、ほとんど無いです。
奥方は故人の若い頃を知らない。
故人は口下手だったので。
そうそう詳しい話しもしていないと思った。
ちょいと時間をもらったら。
何枚か引っ張り出してみます。
ただアルバムの整理をしてないので。。。
お願いしますとの言葉を受け。
ガサゴソとホコリだらけのアルバムを出してきて。
故人の写真があるか調べてみた。
何冊かのアルバムの中には。
確かに故人の写真が何枚もあり。
一緒に写っているものも多々あった。
信州上高地に行った写真や。
合宿免許地での写真。
学校で撮したものや。
卒業旅行での写真。
ページをめくるたび。
懐かしい人物を見つけたり。
若い故人の姿を目にした。
これらをスキャナーでコピー印刷し。
アルバムか何かでしつらえ。
来春に持参し仏壇の前に供えようと思っている。
あまりマメに写真を撮ったり。
整理などしていなかったから。
これからちょいと格闘する時間が必要となるが。
故人の奥方に出来ることなど。
こんなことしかないのだから。
捻りハチマキで纏め上げたいと思っている。