立ち去らない。

昔の映画で。
悪魔払いを題材とした作品は。
きっと神父が言ったものである。

「悪魔よ立ち去れ!」

なんだかんだあっても。
さすがキリスト教圏の映画とあって。
悪魔は退散してエンドとなる。

  ◇ ◇ ◇

先日来。
熱が続いている我が身も。
ちと苦戦している。

「熱よ!下がれ!!」

おまじないのように。
荒治療を繰り返すも。
限界があるようで。

少しラクになっても。
お休みがある訳ではないので。
体調もドンッとは良くならない。

しかもここ数日の。
貧乏くさい冷たい雨に。
連日泣かされている状態である。

ちょっと良くなっては。
また悪い条件に身を置く。
そんな連続だからか。

快方には今しばらく。
時間がかかりそうだと。
腹はくくっていた。

また商売品が雨を嫌うので。
手立てを試行錯誤したものの。
雨天時は素手が一番となった。

この時期の素手は。
体力の必要なことは言うに及ばず。
心にも嫌な印象しか残らない。

全ては体調が万全で。
心身共に充実していて。
十分に漲っているならば。

「かかってきなさい!」

何をも怖れず。
強気の発言もあるのだが。
本日はかなり違う。

こんなはずではと思い。
熱々燗をコクコクと飲んでも。
明日も病人でいようとしている。

そんな我が身を思うと。
かんなり情けないのだが。
立ち去れば元通りである。

今年、年男なのだが。
どうも【厄】も一緒に。
くっついてきた感じである。

かなんなぁ~~