悼む。

11月になると喪中葉書が届くようになる。
ほとんどが友人の親御さんか祖父母なのだが。
ここ数年はご友人が鬼籍に入った知らせもある。

数年前に大学時代の友人が突然亡くなった。
会社の同僚らと飲んでいてトイレで倒れ。
そのまま病院に運ばれるも間に合わなかった。

その時は奥方から連絡があったのだが。
唖然としてポカンとしてしまったと記憶している。
その後にジワジワと気分が塞がってしまった。

今回の喪中葉書にも友人の奥方名で一通届いた。
高校時代の友人が亡くなったとの知らせであった。
もうそんな年齢になったのかという思いであった。

普段では葉書で簡単な返事を書くのだが。
今回の友人の逝去にも対応しようと思うも。
頭では分かっていても中々書き出せずにいた。

友人に最後に会ったのは2006年の東京。
新橋だったか有楽町で楽しく飲みすぎて。
帰りのバスに乗り遅れるというオマケ付きであった。

ほんのこの前のことと記憶されていて。
一年に一度の年賀状のひと言近況報告でも。
また会いましょうと書いていたが叶わなくなった。

昨日便箋を購入し万年筆を手に持ち。
何度も書き直しつつ奥方に手紙を書いた。
ポストに投函するのにためらいもあった。

必ずおとずれる死に抗いようはない。
だからこそ友人には会える時に会う。
そんな気持ちを強くさせる出来事であった。