ティータイム。

午前中に去年の宿題。
部屋の片づけを済ませ。

午後より。
近所の釣り名人とティーサロンへ。

ウダウダと時間をうっちゃるためのサロンなんだけど。
毎年の恒例行事になっている。

   ◇

「今年の抱負はマッチョな肉体獲得」
「いつまでにですか?」
「今年の終わりかな」
「よ~覚えておきますわ」
「みんなに宣言して追い込んでいくんよ」
「よ~覚えておきますわ」

   ◇

「で、名人の抱負は?」
「もう何年もありません」
「欲しい物とかないの?」
「ありません」
「それって、退化してるのと違ゃう?」
「・・・おそらく」

   ◇

かく言う私も。
物欲が極端に減っている事は事実である。
昔々ならば。
カタログを見ながら。

「アレ欲しい、コレ欲しい!」
「アレ買った、コレ買った!」

だったんだけど。
今じゃ、ラインを引いてニヤニヤすることも無い。

   ◇

「マッチョな肉体を手に入れたらご褒美はどうしますの?」
「それがないのよ」
「なら、一緒ですやん」
「そ、いっしょ」
「何かあるでしょ?」
「あえて云うなら旅行がしたいよね」
「北?南?」
「釣り竿片手に北も南も。どちらも行きたいですね」
「現場に立ちたいんですな」
「そう、ウキウキ感で満たされたい」

   ◇

「今年のフィッシングショーは行くの?」
「パスする可能性が高いです」
「そうなんや」
「もうすっかり業界の商品も成熟してますから」
「食い付きたい物がありませんか?」
「ええ」

   ◇

「年明けから体重が増えましたわ」
「見えへんよ」
「やっぱり、身体が重いですわ」
「二日には山登りしてたやん」
「明日、体調が良かったら登ってきますわ」
「元気やねぇ」
「ちょっとハマってますから」

   ◇

「ところで萌え喫茶への新年のご挨拶は行ってきたの?」
「三日にちょこっと」
「ほんの数時間座ってたの?」
「もちろん」
「友人に話したら、是非行きたいと云ってたよ」
「誰ですの?」
「○○くん」
「へぇ~そうなんですか」
「またセッティングしますわ」
「ハハハハ・・・」

   ◇

「今年は気合いを入れて釣りをしまっせ」
「去年は行ってないですもんね」
「『健全な肉体には健全な精神が宿る』ですわ」
「私は取り敢えず風邪を治してからにします」
「初っ端はサクラマスにしますか?」
「雪を踏みしめながらの日本海側河川攻めですか?」
「そ、運転は名人にお願いします」
「・・・」

   ◇

そんなこんなを。
午後の薄日に光る初雪を眺め。
お茶を飲みながら取り留めなく話す。

だけど。
釣りの年間計画の概要が決まる重要な時間なのであります。