テーピング。

久しぶりに。
お隣の接骨院の門を叩いた。
左肩の素人判断に一抹の不安があったからだ。

   □

「あの~、ご相談が・・・」
「何でしょう?」
「実は左肩を痛めまして・・・」
「痛いんですか?」
「しばらく安静にするのが良いのか?
 先生に看てもらうのが良いのか?」
「看てみましょう」

   □

問診時に。
ケガの経緯と今の容態をご説明した。

   □

「ちょっと触ってみますよ」
「はい」
「ここ、痛いですか?」
「ウッ・・・」

頭をコクコクする。

「ここはどうですか?」
「ウッ・・・」

また。
コクコクする。

   □

「靭帯(じんたい)が安定してませんね」
「はぁ~?」
「腕を上げて痛いのは、ここがこうなって・・・」

痛い個所を押さえつつ。
懇切丁寧に説明してもらった。

   □

アイシングを施してもらい。
その後、マッサージを兼ねつつ。

「テーピングで痛い個所を圧迫しておきます」
「はい」
「夜には剥がして下さいね」
「どうして?」
「圧迫が強いので長時間は身体に悪いからです」
「了解しました」

テーピングしてもらっている間。
業務で痛みをあまり感じなかった。

   □

先生のご経歴をお訊ねすると。

四国アイランドリーグ発足時。
西武ライオンズ石毛宏典氏に招聘され。
松山で選手のスポーツドクターとして。
体調面とメンタル面を支えておられた。

だからか。
処置の説明が分かり易く。
その通りで治っていたので。
全面的に信頼しているのである。

   □

「しばらくはアイシングをして下さい」
「シップしてますけど」
「シップでは間に合いませんよ」
「どうしてですか?」
「まだ炎症が続いてる状態なんですよ」
「エッ?」

「それと、まだ肩を動かさないで下さい」
「そうなんですか?」
「落ち着いてないですから」
「分かりました」

   □

病院では施してもらえない事を。
接骨院でフォローしてもらっている。

早く治したいので。
今月いっぱいは通院となりそうであるが。
先生曰く。

「五十肩は心配要りませんから!」

何とも頼もしい言葉をいただき。
先生の言葉を忠実に守っている。