小さい頃から。
年末の行事には無縁だった。
しかも。
誕生日が月末だったので。
両親は仕事に忙しく。
子供に関わっていられなかった。
親御さんがサラリーマンだった友人を。
羨ましく思う日々だった。
しかし。
それも年を追うと変わるもので。
月末にやって来る忙しい業務に。
知らず知らず慣れてしまっていた。
それは現在も変わらず。
クリスマス界隈は忙しいのである。
商売人にとって年末は。
来年を安心して迎えるかどうかの過渡期。
井原西鶴の作品。
『世間胸算用』にもある通りである。
明日から気合いを入れて。
今年の総仕上げをすべく。
寒風吹き荒ぶ中。
お外回りである。
寒さに手が痺れて。
ままならない場面もあるが。
春夏秋冬があるこの国なのだ。
そのまま受け止めるようになる。
そんなものである。
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