入塾する。

お隣の整骨医院に。
あれこれお世話になっている。

ほんの一年前に。
左肩の靭帯を伸ばしたのを契機に。

今では。
筋トレ指導まで受けている。

    ◇

数日前のこと。

いつもなら治療後のちょいとの時間で。
レーニング法を教えてもらってたのだが。

どうにも。
左肩甲骨の筋肉のコリコリがはびこって消えない。

先生に解消方法を教えてもらっていたのに。
どうも間違ったトレを行っていた。

どうせなら徹底的に訊ねようと。
予約診療でじっくり教えてもらうことにした。

    ◇

こちらの訊きたい問題点は。
ただひとつ。

【左肩コリコリ解消】

訊ねる点を絞って。
夕方の予約時間にお邪魔した。

    ◇

先生は両手を広げて待っておられてた。

「何をレクチャーしましょう?」
「左肩甲骨のコリコリ解消トレをお願い致します」

    ◇

いつもならトレ方法のみなのだが。
その日はマンツーマンのレッスンである。

先生は専門書を持ち出し。
肩甲骨まわりの筋肉の説明や。

どういうメカニズムでコリコリが発生するのか。
模型を使って教えてもらい。

実際に。
私の背筋の様子を説明して下さった。

    ◇

曰く。

「背中側の肋骨と肩甲骨の間の筋肉が薄い」

そして。

「筋トレ方法が間違っている」

    ◇

教えてもらったことを。
忠実に守っていると思っていたのだが。

知らず知らず。
都合の好いように変更していたのである。

「こういう風に筋肉を動かすんです」

先生の動かし方を触って確認し。
実際に動かして先生に看てもらう。

「違います、こうです」

何度もダメ出しをされつつも。
どうにかこうにかOKをもらった。

以後、毎日。
時間を見つけて背中を動かしていたら・・・。

    ◇

数日後の本日。
どうにも不快だった違和感も。

きれいさっぱりと消え去って。
元通り快調になった。

    ◇

「正しい筋肉の動かし方をマスターするのは。
 特に背中側は難しいんですよ」

先生のおっしゃる通り。
知らない内に自己都合でトレを変更していたのである。

    ◇

講義の終わり近くになり。
毎日の筋トレメニューを説明すると。

体幹は復活したようなので。
 もうちょっとハード腹筋をしましょか」

鉄のアレーでも使うのかと思いきや。。。

「自重を使って頑張りましょう!」

    ◇

メニューはと云うと。。。

先生得意の地味トレなのだが。
いちだんとキツイのである。

一応、泣きをいれてみたのだが・・・。

「腹筋でスジを切った人はいませんから!」

にべもない返事を聞きつつ。
またもや。

入塾したことに。
ちょいと後悔するのであった。