仕事の行事で。
献血に行った。
初めての献血である。
問診票に書き込んだ。
エイズの検査結果は欲しいか?
(身に覚えはないが)
「はい」に○
血液型は?
「B」に○
今後も献血の案内が欲しいか?
「いいえ」に○
問診票を書き込んだあと。
血圧検査やら。
医師の問診を受けた。
400ccの献血に○したのだが。
それがどんな量なのか。
トンと知らない。
献血後失神するのだろうか。
それは気持ち良いのだろうかと。
プチワクワクだった。
問診した医師は。
痛いだの針が太いだの。
恐怖を洗脳するのだった。
しょ~もないなぁ。。。
こんなのと話していると。
気分が滅入ってしまう。
だから。
早く献血してくれよと云う気分だった。
都度、同じ質問を受けたが。
献血前の検査で。
看護士がまた質問してきた。
「血液型はB型ですね」
「はい」
生まれてこの方。
両親から血液型はB型だと教えられ。
血液検査でもB型だと記載し。
週刊誌や雑誌の血液占いでも。
B型しか読まない人である。
典型的なB型と云われ。
別に不思議と思うこともなく。
日本国においての。
B型の云われ無き差別にも耐えてきた。
それをかれこれ半世紀近く。
何をどうと考えることもなく。
オツムとカラダに身に付いていた。
2011年11月24日。
午後12時23分16秒までは。
確かにそうだった。
・・・なのに。
血液検査をした看護士は。
こう云ったのである。
「AB型ですね」
ほんの数秒だったろうか。
両親から血液型はB型だと教えられ。
血液検査でもB型だと記載し。
週刊誌や雑誌の血液占いでも。
B型しか読まない人である。
典型的なB型と云われ。
別に不思議と思うこともなく。
日本国においての。
B型の云われ無き差別にも耐えてきた。
そんなこんなが。
オツムをバンバン駆けめぐり。
第一声に発した言葉は。
「・・・ん?」
そりゃそうだろう。
リアクションのしようがない。
しかもその看護士は。
追い打ちをかけて話すのである。
「両方の検査液で凝固してますから」
どうも両方の検査液で血液が凝固すると。
AB型なのだと云ってるようだ。
「・・・ん?」
そりゃそうだろう。
それでも百戦錬磨の看護士は。
簡単に申すのである。
「詳細は2週間後の結果を見て下さい。
本日の結果はAB型で登録しておきますから」
この辺にきてやっと。
オツムが事の次第を理解してきた。
理解すると同時に沸々と。
ある思いが湧いてきた。
「オイシイがな」
キチンとした結果は。
2週間後に分かるが。
それまではAB型なのである。
ならば。
取り敢えず2週間。
AB型で過ごそうと思うのである。
雑誌、週刊誌の血液占いは。
AB型をじっくり読んで。
一喜一憂しなければならない。
トレッキングの事故保険欄の血液型には。
AB型と大きく記載したり。
今まで典型的なB型だと。
指さしてた友人には。
AB型の肩書入りの。
新しい名刺を渡さないといけない。
日本国におけるB型もAB型も。
虐げられる立場に変わりはないと思うが。
性格もそれなりに変えないと。
格好が付かなくなる。
オイシイと思い書いたのだが。
面倒臭くなってしまった。
もうどうでもいいやと。
思ってしまうのであった。