今朝の朝日新聞8頁下段には。
夏目漱石100周年特集シリーズ。
当時の文章がそのまま掲載されている。
その上段には業界人しか読まない。
社説が掲載してある(笑)
ご購読されている御仁方は。
是非読み比べてみて欲しい。
◇ ◇ ◇
さて話題は戦後まもなくの話し。
雑誌の記事にもなったのだが。
日本と云う国を知るにあたって。
アメリカの駐留軍が驚いたひとつに。
靴磨きのおばさんが仕事の合間に。
新聞を読んでいたというのがある。
◇ ◇ ◇
欧米の常識には。
上流階級しか文字は読めない。
それが当たり前だったために。
上流では決してない人が。
普通に新聞を読んでいるのに。
驚愕を覚えたのである。
◇ ◇ ◇
日本史を習った御仁は。
思い出してみると良い。
必ず識字率を習ったはずである。
江戸時代は世界一である。
そしてそれは。
今でも維持されたままである。
これは誇るべきことである。
◇ ◇ ◇
その立役者にはきっと。
【るび】
それがこれでもかと書いてある。
漢字は読めなくても。
ひらがなで書かれてることで。
文章は途切れることなく。
最後まで読み通せるのである。
◇ ◇ ◇
現在、新聞をよく読む世代。
50代、60代以上の全員が全員。
高学歴なはずはない。
それでも読もうと意欲ある読者のために。
新聞社も考慮が必要ではないだろうか?
◇ ◇ ◇
私はこう考える。
難しい漢字を使っても良い。
ただし。
【るび】
これを書き添えること。
◇ ◇ ◇
どうしても不可解なのは。
四字熟語の途中をひらがなにする行為。
熟語の意味をなさない。
それならば。
四字とも漢字で示し。
【るび】を書く方が。
よっぽど良心的であると思う。
◇ ◇ ◇
話しは始めに戻ると。
朝日社の8頁の上下の記事。
※【書けないし読めない】
※【書けないけど読める】
どちらが最後まで読み切れるだろう。
◇ ◇ ◇
活字の将来を思うと。
書き手側がもっと掘り下げて。
漢字苦手世代へもっと手厚くする。
これが必要になるはずであると。
そう思わずにはいられない。