我がスケジュール帳はB5版である。
店の机にどかんと置いている。
仕事予定からプライベートまで。
すべてこの一冊に書き込んでいる。
万年筆を使うようになってからは。
内容によって書き込む色を変えている。
日々新聞を読んでいて。
おもしろい情報が掲載されていれば。
これまた色を変えて書き込んでいる。
例えば、3月26日。
平成の大修理を終えた姫路城の記念式典。
そこにブルーインパルスが飛来する。
すぐさま3月26日をめくり。
余白に書き込む作業に入る。
書き込みながら想像をふくらませる。
記者カメラマンは狙うだろうな。
インパルスがスモークで演出する。
そのバックには白鷺城の姿。
また例えば。
これから春の港神戸には。
大型の客船が次々に。
中央突堤やポートターミナルに来港する。
来港予定日も掲載されているので。
船名、時間等々を書き込みながら。
大型船が来港するのは。
大潮の干潮時間が多いなと理解する。
そんなこんなを書き込んでいると。
スケジュール帳に物足りなさを感じ。
もっと記載して欲しい内容が出てくる。
求めても仕方ない場合が多いので。
そんな時は迷わず。
どんどん書き込んでいく。
旧暦や二十四節気などは。
新聞記事ともリンクするので重宝する。
旧暦の1月1日は今年では2月19日。
翌日2月20日の朝刊には。
その記事が掲載されるのである。
それを一年地味ぃ~に続けていると。
結果として一年間の自分史が出来上がる。
これを終生続ければ。
かなりおもしろい自分史が積上げられる。
これらを気まぐれにパラパラ読み返すと。
その時代の趣味趣向まで分かってしまう。
綴られた字や書き方で。
その時の気分までバレバレになってしまう。
終活やエンディングノートなどと云う。
くだらない後ろ向きなノートを書くくらいなら。
こちらの方がとっても前向きで。
健全でまともである。