カメラマン、デビュー。

甥っ子の兄貴がやって来た。

彼には前に話していた。

カメラに興味があるならプレゼントするぞと。

 

半信半疑であったようだが。

カメラを触ってみて惹かれたようだ。

半日間はずっといじりっぱなし。

 

どうだ?と訊いてみるまでもなく。

完全にカメラの虜状態であった。

なら実践に出てみてはどうだと話し。

 

ちょこっとシャッターを押しに出かけた。

甥っ子はあれこれダイヤルを触りながら。

カシャカシャ押しつつも出来栄えをチェック。

 

あまりに要領が良いので舌を巻いてしまった。

帰宅後に使わないレンズも一気に大放出。

これでしっかりと練習すればエエわ。

 

渡したカメラは当時のフラッグシップ機。

今でも現役バリバリ?で使えるものである。

同時に父上の使っていたレンズも一緒に渡した。

 

甥っ子宅にも防湿庫を準備しているので。

湿気によるカビも防ぐことができる。

だからプレゼントしたのである。

 

これからしばらくはカメラを使い倒し。

おもしろい写真を撮ってくれたまえと申した。

若きカメラマンのデビューである。

 

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