元気が一番、その1。

心臓カテーテル検査とは、右腕の動脈からワイヤーを心臓近辺まで押し進めて行き、心臓に造影剤を流し動脈の流れをモニターで確認する方法です。

午後13時の検査に入る2時間前に主治医から方法を聞き、「緊急の場合は手術に変更します」といとも簡単に告げられる。

=では、その一部始終を=

*病室で点滴・筋肉注射を手術室に入る前に受けておく。

*ストレッチャー(動くベッド)に乗り手術室へ。
 天井の蛍光灯が流れて行く。
 まさにテレビのまんま。

*手術室の手前で看護婦が服を着替え、いざ!入室へ。

*中には数名の人が忙しそうに動いていたが、
 手術用の台に移ると即座に私を囲んで作業開始。

*左肩に再度注射。そして点滴の追加。
 メインの右腕はまっすぐに伸ばされ、
 アテ木にしっかり縛られる。
 もちろん血飛沫が飛ばないように、
 タオルを何重にも置いている。

*両足も縛られる。

*その間、目玉だけでキョロキョロする。

*左側にはモニターが二台。胸の上には撮影機械があり、
 右側には透明の立て板?が腕の上に。

*準備が整い、検査開始。

*「痛いですよ」との後、
 ズキッズキッとけっこうな痛みが手首に走り、
 生温かいものが手のひらを伝う。
 しかし、見えない。

*ワイヤーを動脈から射しているのが判別できる。
 徐々に胸に向かって進んで行ってるが、
 恐怖心が沸いてこない。
 最終ワイヤーがどこまで進んだかは分からず。
 ただ腕の付け根辺りまでは判別する。

*「では撮します」との合図で部屋が暗くなり、
 モニターに映し出される心臓を皆が見すえる。
 眼鏡をはずし首も動かせない私はそれでも目玉を
 目一杯モニターに向ける。
 ボヤ~と動いているものが見える程度。見たかった!!

*胸の上にあった撮影機械は様々な角度に動き、
 上から横から斜めから心臓を撮し出していく。

*作業の都度、
 横にいた看護婦さんがあれこれ説明してくれる。

*「若干流れの遅い箇所が見られるなぁ」と言いつつ、
 撮影終了。約15分くらいか。

*ワイヤーを抜く感触を腕に感じながら、
 最終の止血作業に。

*約10分ほど先生が押さえていて、
 止血確認後止血用バンドを巻いてもらう。

*腕のしびれ、手の動き、等を確認後、病室に戻る。

*全行程40分位の検査であった。

*部屋に戻ると主治医が再度、
 腕・手の痺れを確認しに来る。
 ・・・異常なし。

*ドバッと疲れて、眠ってしまう。