原作、中島かずき。
演出、いのうえひでのり。
主な俳優、古田新太、水野美紀、佐藤仁美、坂井真紀、橋本じゅん、河野まさと。
舞台は織田信長死後の戦国時代。
関東髑髏党の頭で信長の影武者天魔王が信長暗殺に加担し、自分が天下人を狙おうとする。
それをもう一人の影武者玉ころがしの捨之介が道中で縁となった仲間と打ち砕く物語。
歴史にifはなく、この物語もそれに沿って出来ている。
観客の85%以上が女性。
タジタジ気味。
大阪舞台の千秋楽とあってか、かなりコアなファンが多いと直感。
ビンゴ!!
それに引き替え。
恥ずかしながら。
私が知っていたのは水野美紀と坂井真紀のお二人だけ。
一体全体どんな芝居かも知らずに席に座っている状態。
緊張混じりで、最初笑いのツボに付いていけずに往生する。
舞台は2部構成で、前半中盤からズズズとのめり込んでゆく。
笑いあり、真剣さあり、テンポ良くすすむ演出にすっかり魅せられてしまう。
アッという間の3時間弱。
カーテンコールでの拍手から古田新太氏・橋本じゅん氏のファンが圧倒的。
まぁー、すごいもんです。
水野美紀扮する無界屋蘭兵衛が高橋留美子(犬夜叉、うる星やつら)が画く人物とリンクしてしまう。
ここ最近の映画で見放されているので、久しぶりにすっきりする。
「心に重いモノが残った」だとか。
「ジーンとした印象があった」だとか。
よく、評論家が話したり書いたりしているけど、本当に良い作品ならば作品中で自己消化されているので、“重いモノ”や“印象”もきれいさっぱり霧散して、後に残るのは心地よい気分だけでしょう。
どうも、それを取り違えてるのではないか?と疑ってしまう評論家があまりに多いように思う。
これはちょっと注意しておいた方がいいですよ。
それにしても。
ファン同士の話しを聞くともなく聞いていると、
「市川海老蔵?の襲名披露に行く」だの、
「○○ちゃんの次期公演を予約している」だのとのたまっており、
ヒョイと見てみると、上から下までの合計が数百万というような女性同士がゴロゴロでありました。
・・・やっぱり、景気回復の起爆剤は女性だなぁ。
また、行きたいですね。
・・・癖になりそうです。
次回は青髑髏。
チケットよろしくね、天魔王さん。
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