朝の香り。

我が住む町は。
自店で窯を持っている。
パン屋さんが多い。

早朝5時過ぎになると。
パンを焼く香ばしい匂いが。
鼻をくすぐる。

起きて数時間経つ身には。
ちょうどお腹が空く頃で。
たまらない状態である。

香ばしい匂いは。
鼻に脳に腹に。
三拍子攻めになってしまう。

しかも。

各々のお店の匂いが違うので。
これもまた刺激となり。
お腹が鳴り止まなくなる。

毎朝こうして過ごしていると。
どうにもこうにも。
無性に食べたくなってしまう。

こうなると。
どうにも止まらない。