お言葉。

本日、東日本大震災から三周年を迎え、ここに一同とともに、
震災によって失われた人々と、その遺族に対し、
あらためて深く哀悼の意を表します。

三年前の今日、東日本を襲った巨大地震と、それに伴う津波は、
万人を超す死者、行方不明者を生じました。

今なお多くの被災者が、被災地で、また避難先で、
困難な暮らしを続けています。

さらにこの震災により、原子力発電所の事故が発生し、
放射能汚染地域の立ち入りが制限されているため、
多くの人々が住み慣れた地域から離れることを
余儀なくされています。
未だに自らの家に帰還する見通しが立っていないことを思うと
心が痛みます。

この三年間、被災地においては、人々が厳しい状況の中、
お互いの絆を大切にしつつ、幾多の困難を乗り越え、
復興に向けて懸命に努力を続けてきました。

また、国内外の人々がこうした努力を支援するため、
引き続き、様々な形で尽力していることを心強く思っています。

被災した人々の上には、今も様々な苦労があることと察しています。
この人々の健康が守られ、どうか希望を失うこと無く、
これからを過ごしていかれるよう、
長きにわたって国民みなが心を一つにして寄り添っていくことが
大切と思います。

そして、この大震災の記憶を決して忘れることなく子孫に伝え、
防災に対する心がけを育み、安全な国土を築くことを
目指して進んでいくことを期待しています。

被災地に、一日でも早く、安らかな日々の戻ることを、
一同とともに願い、御霊への追悼の言葉と致します。