いつもお世話になっている。
ベッカライ・ビオブロートさん。
ここ最近の手土産には。
このお店のパンを使っている。
昨日、お店に顔を出し。
オーナーである松崎氏に挨拶したら。
「やっと本が完成しました」
「それはおめでとうございます!」
実は2年前に出版の話しを持ちかけられ。
快諾したのは良いのだが。
純鉄並みの頑固一徹者なので。
文章もご自身で書くことにされた。
何度も何度も練りに練り。
書き直しては書き加える作業を続け。
予定よりも延びたが。
処女作を書き上げた。
「どうぞ読んで下さい」
「いえいえ、買いますから」
是非ともとおっしゃるので。
それならとありがたく頂戴した。
今読んでいる本をストップし。
すぐにページを開いて読み終えた。
話しはパン職人を志す経緯から始まり。
ドイツでの修行時代を経て。
マイスター試験に合格するも。
ドイツパンをもっと追求しようと。
持ち前の研究心から。
過去の歴史書を漁りまくり。
ご自身が納得するまで。
トライ&エラーの繰り返し。
芦屋で店を構えるようになっても。
その探求心は飽くことがない。
最後の方に書かれているのだが。
このお店は週休2日である。
しかも夏には2~3週間の休暇に、
冬にも10日間ほどは休みになる。
パンを作る全工程は氏がお一人で担当。
それでいて労働時間は毎日8時間前後である。
パン業界で働く人はきっと。
驚愕するはずである。
それでも氏は。
今日も店を経営し続けている。
なぜ可能なのか?
その答えは氏の探求心がすべてであり。
著書の中にお書きになっている。
松崎さん、ありがとうございました。