うんめーー。

319年前のお話し。
某師匠と某弟子が旅立った。

某師匠が齢も重ねていたこともあって。
気合いの入った旅を強行した。

“最後の旅になるかもしれない”

この思いは。
某師匠をして後世に名句を残す結果となった。

   ◇

事実。
319年後の私達は。
ちびっとくらい知っているはずである。

   ◇

『閑さや岩にしみ入る蝉の声』

   ◇

上記の名句が残っている名刹は。

玉こんにゃくが。
「うんめーー」
そうである。

   ◇

その地域の秋と云えば。
“芋煮”の二大派閥があり。

味としては。
Y流(地域名)は「しょうゆ味&牛肉」
S流(地域名)は「みそ味&豚肉 」

それぞれに。
「うんめーー」
の幅を効かせているそうである。

   ◇

蕎麦処でもあるので。
ズズズーッとすすると。
「うんめーー」
思わず唸るそうである。

   ◇

水も一級品で。
「うんめーー」
そうであり。

当然のごとく。
日本酒も絶品揃いでなのである。

   ◇

十四代”と云う銘柄も。

「うんめーー」
なのだそうであるが。

私は名も知らないが。
「うんめーー」
と地元で呼ばれる。

無名の正宗も豊富なのだそうである。

   ◇

319年前。
某師匠と某弟子も食したかも知れない。
あれやこれやの。

「うんめーー」
の、ほんの一部を。

「うんめーー」
と、大口開けて。

飲んで食べてくる。

   ◇

旅の初日から。
盆と正月が到来しそうである。

   ◇

いざ!!