三重苦のヘレンケラーは。
サリバン先生の懸命な努力で。
手に注がれた液体の名前を。
“水”だと知る瞬間があった。
これは本にもなり。
芝居にもなっている。
ヘレンケラーだからこそ。
この道のりは長かったのだし。
それ故。
気づいた喜びは今も語り継がれている。
これは平凡な健常者でも。
普通にある内容なのだが。
あまりに多すぎるので。
語り継がれもしない。
それでも。
「アッ!」は「アッ!」である。
数日前の水曜日。
急遽お隣の先生を伺った。
左足首の違和感やら。
左膝の鈍痛やら。
教えられている通り。
トットコと走っているのに。
今だどうにもシックリせず。
痛みが残る有様なのである。
出来の悪い生徒(私)は正直に。
先生に申し上げたのである。
痛みの治療を施しつつ。
先生は何度も理由をお話しになるも。
イメージが浮かばずに。
試行錯誤で走っている状態だった。
ネックは左足の使い方で。
何となく掴みかけていても。
私の中に確固たる。
「アッ!」と来る瞬間がないままだった。
それが診療も終了間際。
先生の何気ない足運びを見せられたとき。
「アッ!」と思える。
まさにその瞬間が来た。
言葉での説明は難しいので。
割愛するが。
先生の教えられた足運びをイメージし。
一昨日と今朝とで試してみた。
「キター!」
楽にスムーズになっている。
その証拠にタイムが2分短縮した。
本日のお昼頃に先生とお会いしたので。
早速とばかりに結果を申し上げた。
すると。。。
「7ヶ月後は42.195劼任垢諭
「・・・はい?」
「神戸マラソンのエントリーして下さいよ」
「10劼離┘鵐肇蝓爾鮃佑┐討襪鵑任垢・・・」
「私のトレは42.195劼鮓据えてますから」
「いつから見据えてるんですか?」
「今日からですよ」
「・・・はい?」
走る実験台は重々承知の上で。
お隣の塾に入会したのだが。
「アッ!」と来たら。
42.195劼オマケで付いてきた。
成果を嬉しがって話すことは。
これからは用心しようと思うに至った。