【平成二十七年福壽暦】

毎年この時期に。
来年度の暦が届く。

当初は何の興味も持たず。
誰が読むのかと思っていたのだが。

案外に楽しいと知ったのは。
新聞をよく読むようになってからだった。

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次年のスケジュール帳の余白に。
二十四節季を書き込んだのが始まりである。

数年間しつこく続けていたら。
癖になってしまった。

知ることの楽しみと同時に。
知ったことの悲しみも知ってしまった。

四季の中で。
秋は一番好きなのだが。

悲喜交々がある。
実はそんな季節なのである。

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