御存知の通りチャイナの武官肺炎で就航自粛。
このまま就航が中止になるのではと危惧したが。
6月より就航再開の記事を読んだ。
なら7月の休みには行けると思いすぐさま往復便の予約をした。
信州の重鎮に12年ぶりに行きますとの連絡をし。
行きたい場所は後日連絡すると申して日程を押さえた。
これで準備は整った。
本来なら梅雨明けの快晴を楽しめると思うも。
当日は曇天の空の旅でスタートすることになった。
行きたい場所は二つあったが一つに絞らないと行けない。
迷いに迷ったが飯山に行くことにして。
そのことを重鎮に申し上げ段取りを決めた。
飛行機の搭乗口も乗客もガラガラ状態のなか。
窓側の席で雲ばかりを見つめていた。
約1時間弱で松本空港に到着。
車で行くのとは違い便利なことを実感する。
神戸空港でも全く問題なく快適である。
松本空港で重鎮と合流したのだが。
野沢温泉で仕事があるので帰りに寄りたいとの事。
なら直接向かいましょうと提案し高速に入る。
何度も走ったこの道を懐かしく思い出す。
重鎮とは当時の話しやら今の話しをつらつら交わしながら。
風景がほとんど変わってないことに。
10年以上も時間が動いていないような感覚に襲われる。
ただ北に向かえば向かうほど。
雲行きは怪しくなってきて。
途中からポツポツとフロントガラスに水滴が付き出す。
その後は中々素敵な雨が落ちてきた。
松本から約2時間で目的地に到着。
到着したのは紫陽花が有名な寺院である高源院。
ここに眠っていらっしゃった方へ。
お久しぶりにやってきましたよと声を掛けて手を合わせた。
関西ではもう紫陽花は過ぎてしまったが。
信州では今が見頃であった。
一年に二度ほど綺麗な花を見ることができた。
次回ここに来ることがあるのかどうか。
さてお次は重鎮のお仕事先に向かうのだが。
本降りの雨の中を野沢温泉へと向かう。
高源院からは約30分ほどなのだが。
ここは外湯のみの風情ある温泉街である。
重鎮のお仕事は20分ほどなので。
その間に温泉でも漬かっていろと言われ。
熱っつ熱の温泉を楽しむ。
修行なのか苦行なのかと思うほどである。
温泉は湯船がふたつ。
やや熱いと熱いの二者択一。
やや熱いを選ぶもこれが熱いので思わず呻いてしまう。
ちと慣れてきてお隣の湯船に手を入れてみた。
肘まで入れたのだがそのまま引き抜くと。
真っ赤かになっていて熱いではなく痛い状態。
温泉には10名ほどの客が入っていたが。
熱い湯船に挑戦した猛者は一人もいなかった。
ほんの15分ほどで終了。
入浴後は体全身がポッカポカ状態がしばらく続く。
お久しぶりの温泉は緊張を強いるものであったが。
気持ちの良いものであった。
帰るにはまだ時間的な余裕があると言うので。
近所にある人形館でも見ていくかと提案される。
行きましょうと申し上げて来た人形館。
高橋まゆみ人形館。
館内は写真撮影禁止なので。
もらった絵葉書をカシャリ。
田舎の爺ちゃん婆ちゃんの生活感あふれる人形に。
ほのぼのさせられる。
女性はこんな人形館は好きだろうなと思い。
若いお姉ちゃんとのデートに使おうと。
念の為にスマホにチェックを入れる。
まだまだ男を忘れてないという矜持である。
ロッジでは色んな人にお世話になったのが。
当時は課長とお呼びしていた人にも会いたいと申し上げ。
突然の表敬訪問。
課長、まったくお変わりなくお元気でおられた。
早口でせっかちで巨人好きの課長。
今でも早口でせっかちで当時のまんま。
今日は突然来ましたが、また顔を出しますと申し上げた。
会っておいて良かった良かった。
夕餉は重鎮宅の近所にある焼肉屋へ集合。
松本に住んでいるOB生も合流した。
まぁ~皆さん変わってない。
ただ時間だけは確実に経っているのである。
二十歳すぎの息子を連れてきたOB生。
やはり時間は経っているのであるがお次の楽しみもある。
11月には銀座でロッジ会をするんで出ておいでよ。
二つ返事で出席することが決定したのであった。
楽しい時間はあっという間である。
17時から始めたプチOB会もお開きの時間になった。
二次会はオッチャンのみで宿屋で酒を持ち込んだのだが。
疲れ果てていたから即座に撃沈した。
翌朝、重鎮宅に顔を出し。
今は更地になったロッジでのOB会の写真を見せてもらう。
アルバムを作った一人である私には。
ページをめくる度にありありと思い出した。
不覚にも涙がこぼれそうになってしまった。
その後のOB会は信州ではなく東京で細々と続いているが。
続けておいて良かったと心から思った。
今はOB生の子女子息も参加するように提案している。
搭乗時間が迫ってきたので。
重鎮に空港まで送ってもらうことにした。
昨晩の飲み疲れで会話もそれほどだったが。
重鎮には感謝申し上げるだけである。
北アルプスが見えると嬉しいのだがと思いつつ。
窓側の席に付き外の様子を見る。
離陸直後の数分だけにラッキーを手に入れた。
この後は神戸空港まで真っ白けっけ。
何も見えなかったのだが。
北アルプスが見えたので帳尻が合った。
槍ヶ岳見えているのだがわかるかな?
神戸空港到着後は現実が待っている。
車で自宅に戻り合羽を着てバイクに乗り換える。
雨の滴り落ちる中を配達業務に勤しみながら。
前日の行動を思い起こしていた。
弾丸旅行は後でとてつもなく疲れるが。
行かないと何も起こらない。
毎回旅行をするとそう実感するのだが。
若くないなぁと思う弱気も出てくる。
ロッジでアルバイトを始めだしてから。
もう30年以上の月日が流れていても。
当時の先輩後輩に会えるのは貴重なことである。
次回は11月の東京ロッジ会が待っている。
もちろんその席には甥っ子のガキどもも強制参加させ。
彼等たちの身近にはいないオッちゃんやオバちゃんと同席させる。
慣れてしまえばどうってことはない。
今年のロッジ会も楽しい時間になるはずである。
重鎮はじめ夕餉に集まった皆さん。
どうもお世話になりました。
次回お会いするまで笑って達者にお暮らしあれ。
そしてまた笑いましょう。