バイト時代2 その2

==つづき==

出ていなければ・・・。
またやり直しである。
お湯をたっぷり入れた薬缶を車に乗せ、雪山にGO!

ある時は。
戻ると除夜の鐘が鳴っていたこともある。
それでもホッと安心する。

これが凍ってしまったら・・・。
ほんの一週間は見る者、触れる者、そばにいる者。
ことごとく罵詈雑言を浴びせまくる一級の危険極まりない人物になっていた。

ところが。
機嫌の好いときはスカッとしている。
多いに笑い、多いに話し、多いに飲ませてくれた。
少々のヘマをやってもお構いなし。
怒鳴られるどころか笑って許してくれた。

期間が終了し、帰るときは必ず声を掛けてくれた。
「また手伝ってくれや!」
「オフシーズンにも遊びに来てみろ!」
「まだまだ山の知らないことを教えてやるから・・・」
実際、遊びに行くとその通りであった。

この両極端が刺激的だったなぁ。。。

その支配人が亡くなって6年以上が経った。

生前に交わした最後の言葉も覚えている。

「おい一刀流(私のあだ名)、今度ロッジで飲もうや!」