【 Nice timing 】

昨日のお昼過ぎ。
タフガイがひょいと顔を出した。
お久しぶりだった。

「まいど、まいど。
 元気にしてたの?
 相変わらず走ってるようやね」

パッと見なら華奢な感じの。
優しそうな好青年であり。
実際その通りなのだが、走りは凶暴である。

「この前、伊豆で70km走ったんです。
 が、途中で失速してしまいました。
 まだまだ修行しないとダメです」

0がひとつ多いと思いながらも。
彼の話しを笑いながらお聞きすると。
氏はこう切り出してきた。

「今年は神戸マラソンを一緒に走りますよ。
 12月の京都三十六峰にもエントリーですからね。
 また京都に来てもらいますよ」

最近、走ってないとの情報を。
どこかで仕入れてきたらしく。
活を入れにお越しになったのである。

「わっちゃ~、了解しました。
 そろそろ身を入れて練習致します」

確かにここ1ヶ月は。
寒いだの仕事だのとさぼりまくり。
罪償い程度に筋トレや柔軟ばかりだった。

「それと今度京都入りしたら。
 私のお薦め店を紹介しますから、
 胃と肝臓を鍛えておくように」

そうだった。
京都でジャンジャン飲もうという話しも。
前に約束したまんまだった。

タフガイには去年の春先。
ハーフを走って満足してしまって。
走らなくなった頃にも活を入れてもらった。

まぁ~何とも。
タイミング良く現れるものだと。
お帰りになった後にしみじみ思った。

これでまたシッカと眼を開いて。
練習再開をしなければと思い。
ちと感謝致す次第である。

Nice timing な Tough Guy である。