待ちわびる。

立春も過ぎ。
あと数日で三月になろうとする本日。
イカナゴの解禁が始まった。

毎年この日を待ちわびている御仁が。
我が家にもいらっしゃって。
お祭り気分で盛り上がっていらっしゃる。

大きな買い物袋を携えて。
店でのお手伝いもそこそこに。
心はスーパーでいっぱいになっている。

本日は帰宅すると。
甘辛い醤油の匂いが部屋中に漂い。
春の食材でテーブルをにぎわす。

これから数週間はくぎ煮造り一色で。
あらかた作り終えると。
一斉に郵送で送り出す。

宛名を書くのは我が仕事で。
これまた恒例となっているのだが。
恩恵をあずかっているので文句は言えない。

この日を待ちわびる御仁は多くて。
午後からの業務ではその香りを。
町中の方々で鼻にすることが出来る。

今年は寒冷が続いたので。
解禁も送れるのかと思いきや。
去年と変わらなかった。

しばらくはくぎ煮の肴が続き。
思う存分堪能することになる。
今夜は何が待っているのか楽しみでもある。