お江戸詣で。

母上は毎年恒例の春の旅行へ。
明日から二泊三日で出発する。

初っ端の行先は東京であり。
駅では甥っ子達が待ち受けている。

合流後は甥っ子達が案内人となり。
何か所か名所に出向くはずである。

幸い天気は良く。
花見も兼ねて楽しめると思う。

その日は妹家族の家で厄介となり。
二日目は奥湯河原の湯宿である。

こちらも甥っ子達との旅行で。
孫との交流を楽しむはずである。

明日は新幹線の出発時間が早いので。
最寄りの駅まで車で送る手はずとなっている。

老人になると心配性になるのか。
何度も大丈夫だろうかと尋ねるのだが。

日本語が話せたら大丈夫ですよと。
適当にあしらっている。

先日やって来た甥っ子達にも。
しっかり婆ちゃん孝行してくれと頼んでいる。

日頃より母上に話すことは。
健康でいたら遠出も出来ますよである。

日本国は素晴らしいのだから。
そうそう心配は必要ありません。

たまに大ハズレも体験するでしょうが。
刺激は脳を活性化するので良いことですぞと。

心配するよりも先にウキウキしなさいと。
毎度口にすることを繰り返すのである。