以下に書き写します。
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【人手不足の丹波に力を】
2010年~12年、丹波総局員として丹波市を担当した。当時、市内の全自治会に防災に関するアンケートをお願いしたことがある。「『丹波には災害はない』と信じる高齢者が多い」との回答がいくつかあった。まさか突然襲ってきた今回の災害。住民の恐怖はいかばかりだっただろう。
2011年、豪雨に見舞われた和歌山県古座川町でボランティアをさせてもらった高齢夫妻のお宅での出来事を思い出した。泥だらけの食器を一緒に洗いながら、「ボランティアをお願いしたけど、人が足りないらしくて。2週間待って、やっとあなたたちが来てくれた」「2週間、ずっと2人だけだった」とぽつり、ぽつり。「こんなしんどいことさせてごめんね」と涙も浮かべた。
同じ思いをしているおじいちゃん、おばあちゃんが丹波にいるかもしれない。地元住民は、休みなく作業している。神戸市街地から丹波までは車で2時間弱。手続きをすれば、有料道路も無料で通れるようになった。ボランティアが足りない。丹波に目を向けてほしい。
(阿部江利)
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